韓国の絵本 솔이의 추석 이야기 ( ソリのチュソクの話 ) (直訳)

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솔이의 추석 이야기  ソリのチュソクの話

 

       이억배 글 ・그림 文・絵 イ・オクベ

 

두 밤만 지나면 추석입니다.

 二晩過ぎればチュソク*1です。

동네 사람들 모두가 바쁘게 고향 갈 준비를 합니다.

 町の人達は みんなが忙しく故郷に行く準備をします。

솔이네 식구들은 아침 일찍 집을 나섰습니다.

 ソリんちの家族は 朝早く家を出ました。

버스 터미날은 벌써 많은 사람들로 꽉 차 있었어요.

  バスターミナルは 既にたくさんの人達でいっぱいでした。

“ 자, 이제 출발 ”

 「さあ、出発」

그런데 도대체 차가 움직이질 않아요.

  しかしいっこうに車が動きません。

드디어 시골에 도착했습니다.

마을을 지키는 당산 나무가 솔이를 반갑게 맞아 줍니다.

 ついに田舎に着きました。

 村を守る堂山の木(鎮守の木)が そりを歓迎してくれます。

“ 할머니~”

 「おばあちゃん~」

온 가족이 모였습니다.

이야기 꽃이 피고 맛있는 음식 냄새가 집 안 가득합니다.

 家族全員が集まりました。

 話に花が咲き 美味しい食べ物のにおいが家中いっぱいです。

추석날 아침 일어나 햅쌀로 만든 음식과 햇과일로 정성껏 차례를 지냅니다.

 チュソクの日の朝早く起きて 新米で作った食べ物と 採れたての果物で 心を込めて祭事を行います。

꼬불꼬불 산길은 따라 온 가족이 성묘를 갑니다.

  くねくね 参道に沿って家族全員がお墓に行きます。

마을에서 들려오는 풍물 소리에 오빠들은 산길을 내달아가요.

 村から聞こえてくるプンムル*2の音に お兄さん達は山道を勢いよく走って行きます。

농악대의 장단에 맞춰 온 동네가 들썩들싹, 어깨춤이 덩실덩실, 신나는 놀이판이 벌어졌어요.

 農楽隊*3のリズムに合わせて 町の人達みんながソワソワ、肩踊りがヒョイヒョイ。

 楽しい遊びの場が繰り広げられます。

오늘은 집에 돌아가야 하는 날입니다.

 今日は 家に帰らなければならない日です。

할머니께서 햇곡식과 과일을 한보따리 싸 주셨어요.

거기엔 고소한 참기름과 울퉁불퉁 호박도 들어 있었죠.

 おばあさんが 新穀物と果物をたくさん包んで下さいました。

 そこには 香ばしいごま油と ゴツゴツのかぼちゃも入っていたでしょう。

“ 안녕! 안녕! 할머니 안녕! "

  「バイバイ!バイバイ!おばあちゃん バイバイ!」

한밤중이 되어서야 집에 돌아왔어요.

아빠 등에 업힌 솔이는 할머니꿈을 꾸고 있었지요.

 真夜中になってようやく家に帰りました。

 お父さんの背中におわれたソリは おばあさんの夢を見ていたでしょうね。

 

*1:秋夕(チュソク)とは、旧正月(ソルラル)と並ぶ代表的な韓国の名節で「ハンガウィ」とも呼ばれる。毎年秋夕当日(旧暦8月15日)とその前後1日ずつが祝日となり、親戚一同が故郷に集まって先祖の墓参りをしたり、秋の収穫に感謝したりする。

*2:農楽は朝鮮半島に古くから伝わる伝統芸能である。文字どおり、農民・農村の音楽を意味し、踊りを伴う(農楽舞ともいう)。農民たちが豊作を祈願したり、豊作を祝ったり、時には仕事の疲れを癒すために朝鮮全土で発展してきた

*3:朝鮮の代表的民俗芸能。「農者天下之大本」と大書した農旗 (幟) を掲げて歌い踊る集団歌舞の総称で,全国的に分布する。農旗は神木の概念からきたものとされる。農楽の集団は農楽隊といい,もともと男性中心の歌舞で,田植えなどの共同農耕のために編成され,歌や踊りで作業員の士気を鼓舞した。囃子方仮装行列を伴う。隊員は肩に赤・黄・青の3色のたすきを掛け,白い花笠をかぶる。少年が女装した舞童舞,杖鼓を打ちながら踊る杖鼓舞,花笠の先端に結んだ紐を空中に回す象毛戯,小鼓を打ちながら踊る小鼓舞など数十の演目があり,太鼓,杖鼓,小金,銅鑼 (どら) など打楽器が中心